|
2004年07月の更新情報
| 2004.07.31 熱射病、熱中症にご用心! |
| 一昨日の夜11頃、電話があり犬と昼間遊びすぎて夜になってぐったりとしたので見て欲しいとの電話があり、すぐ来て頂いたのですが、既に呼吸停止していました。何とか蘇生しようと気管挿管をおこない、人工呼吸を行い、静脈を確保して血圧を上げる薬や強心剤などを投与しましたが、心電図の波形は最初少し見えていたのですが、まもなく波形が消えてしまいました。飼い主の方は「休みだったのであそばし過ぎた」と言われていました。犬は夏でも毛皮のコートを着ているのと同じ状況です。しかも体温を調整するのは人とは異なり口だけですので、炎天下の下で走り回ったらあっと言う間に体温は40℃以上になるでしょう。大型犬でしたが、わずか7歳の命でした。暑いから毛を刈ったほうがいいですよとアドバイスをした矢先だったのですが、大変残念です。今年は異常に暑いので、他にも2,3匹運び込まれましたが、水槽に水をはって体温を下げてICUに収容して無事、事無きを得ていますが、くれぐれも皆さんも動物の呼吸にご注意下さい。熱中症で呼吸が苦しそうだったら水をかけることですが、犬は厚い毛に覆われていて中々中まで水が入りません。出来れば、浴槽での冷たい水の中に入れると効果的です。 |
 |
| 2004.07.12 日本獣医がん研究会 |
| 7月10日予定通り、がん研究会に大阪に行ってきました。アメリカメディカルセンターというものすごい大きい総合病院からソーシャルワーカーとしてスーザンフィリプッス・コーエン先生の講演が大変印象的でした。アメリカでは安楽死が多くされており、そのペットを失うことによりペットロスになってしまう方が多いそうです。あるいは、獣医師と飼い主と意見の対立の間に入ったりして双方の誤解を解くという役割をされているそうです。ドクターはそういう人がいると大変たすかります。というのは飼い主は感情的になっていて、ドクターの意見やアドバイスも耳に入らなくなっているので、客観的に間に入って話しの調整が出来るからです。まずは飼い主の方の話しを聞き、相手が言っていることを繰り返して何をどういうふうにしたいのかを確認すること、相手の気持ちになって聞くことなどをあげていました。こういうことは非常に大切なことですね。また、ペットロスになりそうな人はペットが亡くなったあと一人にさせないことです。ひとりで悩み落ちこんでいってしまうからです。いい勉強になりました。 |
 |
| 2004.07.05 乳がんー肺転移症例 |
この症例は7歳の雑種犬ですが、乳がんがあまりに大きくなりすぎて、今度は細菌感染を起こし自潰(やぶける、破裂)したものです。肺へのあきらかな転移が認められることと、ここの腫瘍の大きさから飼い主の方は苦渋の選択として安楽死を選ばれました。私達の普段の仕事は助けるための仕事をしているため、安楽死はかなり気が重くなる仕事です。 しかし、これからのこの犬の苦しみを考えればやむなきと受け入れました。安楽死をしたあと飼い主の許可のもと少し胸を開けさせてもらい肺転移を確認しましたが、すべての肺への転移がみられました。こうならないため、繁殖の目的がなければ出来るだけ、避妊手術を受けていただきたいのですが、子犬の時期に話しをしても、将来起きるかもしれない、このような乳がんや子宮蓄膿症などが予防できるのをなかなか理解していただけません。どうか、多くの方々にこのようになった場合の飼い主や獣医師の苦悩を知ってもらいたいと思い、あえて投稿いたします。あらためてこのわんちゃんのご冥福をお祈りします。 |
 |
過去の更新情報
build by phk-imgdiary Ver.1.11
|