2004年03月の更新情報

2004.03.29 第3回しつけ教室
去る3月27日、第3回目のしつけ教室が終了しました。
実際わんちゃんを連れての参加者は6名で(これが限界でこれ以上であれば混乱を起こしてトラブルの原因になったりします)、スワレ、フセ、マテ、コイの4つの基礎的な実地を行いました。まず最初に講師である山崎さんが自分の犬を使ってデモンストレーションをして、それから、一人ずつやって頂きました。年齢的には5ヵ月ぐらいから1歳までのワンちゃんたちでしたが、ある程度のことは出来るようですが、環境が変わったりすると(家のなかではうまくいくのですが、外に出るとまったく制御ができない)、うまくいかない方が多いようです。最終的な目標はどんな環境の中でも飼い主の指示をきけるような犬に教育したいものです。スワレ、フセ、マテ、コイはもっとも基本的ですが、とても大事なことです。お手、おかわりはしつけではありませんが、勘違いをしている方もいらっしゃるようです。見学者は6名で今後目でみたことを実行して頂きたいと思っています。次回も実践教室をやります。さて、どのくらい今回のことが生かされているか楽しみです。

2004.03.27 猫の脊椎骨折
今回は交通事故による脊椎骨折を起こした5歳の猫の例です。
ICUに収容して外傷性ショックを改善を図り、その2日目に脊髄造影をしました。その結果、第12胸椎の圧迫骨折がみられ、ラミネクトミーという手術で神経の圧迫を取り除く方法を行いました。添付した写真は脊髄造影検査によって第12胸椎が圧迫されている所見です。胸椎が不自然に曲がり造影剤により白くなっている所見が見られています。その後、一命はとり止めたものの、後躯の麻痺は10%ほどしか改善が見られていませんでしたが、飼い主の方は少しずつよくなっているようだということです。脊髄損傷は重度のことが多く、また多くは交通事故です。神経のダメージが強ければ立つことが出来ません。これから、交配のシーズンです。雄が雌を追いかけて外で事故にあったりすることも多く、出来れば去勢、避妊手術をお薦めします。と同時に外に出す習慣をつけないようにしましょう

2004.03.18 猫の子宮蓄膿症
7歳の猫の子宮蓄膿症の例です。高齢になるとホルモンのバランスが悪くなり、子宮外口から細菌が侵入してやがて子宮の中で増殖し膿汁を作り、あたかも妊娠しているような状態になります。症状は生理が定期的になかったり、チョコレート色のおりものがあったり、多飲多尿などの
症状がありますが、症状が進行すると腎不全を起こし嘔吐をしたりすることがあり、この時点で病院連れてこられる事が多いです。幸いこの
猫ちゃんはそのような症状がなくて超音波検査で発見されたので、元気にその日のうちに退院となりました。治療は子宮と卵巣の摘出術です。
犬でも、症状、治療法はおなじです。高齢の動物はこのようなことがありますので、十分注意してください。かなり悪化して連れてこられる場合は腎不全で死に至ることもあります。

2004.03.15 猫の大動脈血栓塞栓症
この病気は特に比較的高齢の猫に多いのですが、今回は2歳と若さで
大動脈の股間の分岐した部位に血栓が詰まって下半身麻痺を起こした
症例でした。診断は心エコー検査で行いますが、心筋症によって
おこる僧帽弁逆流といって心臓の収縮期にジェット流が左心房の
内膜に吹き付けることによって内膜が損傷を受け、そこから少しずつ
血液が出て血栓が形成されて、大動脈を通して体内の動脈に運ばれ
ます。時には脳に行く場合もあります。この猫の場合は股間部の
分岐するところで完全に詰まっていて、切開して取り出すことに
成功しました。まだ、1週間ぐらいですが、足の裏の状態は
血行がありますが、立つ事はできません。2,3週間かかるのでは
ないかと思っています。
このような病気があることも参考にして下さい。

2004.03.08 猫の脳内腫瘍ー髄膜腫
先日、10歳の猫で歩行異常ということで飼い主に連れて来られました。日を追うごとに次第に症状は悪化して、目も見えなくなり、1週間後には、ついに歩行も出来なくなってしまいました。
各種検査、伝染性腹膜炎、甲状腺機能亢進症、肝性脳症の除外診断により脳腫瘍が一番疑われたため、知り合いの札幌の先生に頭部のMRIを撮ってもらいました。結果、右の大脳に腫瘍物があるとのことで、これまた、知り合いの先生で脳外科の得意な開業の先生にお願いをして手術をしてもらうこととなりました。もちろん私も出掛けて行って助手をさせてもったのですが、思った以上に腫瘍は大きく、摘出まで3時間を要しました。しかし、その後順調に回復して抜糸も終り元の生活に戻ることが出来ました。もし、何もしなければすぐに亡くなっていたことでしょうが、飼い主さんも積極的な方でとんとん拍子に話が進んでいったことが今回、後遺症を残さないで治癒したものと思われます。一昔だったら考えられないことかもしれませんが、このような症例もあるのです。
MRIの画像を添付します。

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